
TAKAHASHI SHEILA
Interior Designer
PROFILE
2012 日本のデザイン学校インテリアデザイン科卒業
2012 台湾の建築会社にてインテリアデザイナーとして勤務
2015 実家の布製品工場で事務職として勤務
2015 NUNONO STUDIO設立、フリーランスとして活動開始
2018 台湾のドリンクスタンドチェーン店のリニューアルの仕事を中心に、年間6店舗の実積
2019 日本へ移住
2025 日本でフリーランスのインテリアデザイナーとして活動再開
ABOUT NUNONO STUDIO
大学では外国語を学んでいましたが、将来何をしたいのか分からず迷っていました。そんなある日、建築学科の先生と偶然出会いました。その先生は日本で学んだ経験があり、私にとってメンターのような存在になりました。私たちの会話を通して、まったく新しい世界が開かれたのです。それがきっかけで、日本に渡ってインテリアデザインを学ぶ決意をしました。
日本での学びを終えた後、台湾に戻って建築設計事務所のインテリアデザイン部門で3年間働きました。仕事はとても楽しかったのですが、父の体調が悪化したため、退職して家業を手伝うことにしました。父は、ソファなどの張地用生地のラミネート加工を専門とする小さな工場を経営しています。当時はあまり深く考えていませんでしたが、毎日そのような素材に触れるうちに、布に対する見方が変わっていきました。
その経験をきっかけに、育児休暇中だった姉と一緒に、創作活動としてNUNONO STUDIOを立ち上げ、「KUMPU」というブランド名で手作りの布バッグを制作・販売しました。現在このプロジェクトは一時休止中ですが、「創造性は思いがけないところから生まれる」という大切なことを学びました。

「NUNONO STUDIO」という名前には、「布を通して自由に創作する」というシンプルで誠実な想いが込められています。
その後、以前のクライアントや同僚から声をかけてもらうようになり、少しずつ再びインテリアデザインの仕事に戻ることになりました。ただ、今回は素材の知識や、物語を伝える力、家族との経験、柔軟な働き方など、これまで学んだすべてを持ち帰っての再出発です。

現在は、私は日本に来たばかりの人々が「自分らしい家」をつくるお手伝いに力を入れています。なぜなら、私自身もかつて同じ経験をし、言葉が通じず、文化にも慣れず、不安の中で新生活を始めたことがあるからです。だからこそ、できるだけ早くこの場所を「自分の家」と感じられるようにサポートしたいと思っています。
私たちは中国語・英語・日本語の三言語でサービスを提供し、自分の体験を通してお客様の気持ちに寄り添います。私が信じているのは、デザインとは「見た目を整えること」だけではなく、「安心感があり」「選択肢があり」「ゆとりある暮らし」ができるようにすることです。
これが、私がここにいる理由です。そして、NUNONO STUDIOが10年目を迎える新たな章の始まりでもあります。